ご家族の皆様が、お客様が塗装を検討されるとしたら塗装見積を塗装業者の
いずれかにご依頼すると思われます。
リフォーム会社、専門店、ホームセンター、ハウスメーカー、職人直営店と
各社の代表(営業(アポインター(窓口)、クローザー(商談終結者)、現場監督、社長他
が塗装における現場調査に赴くと思います。
一人でくる業者もあれば、2人で来ることもあれば差異があると思います。
見方、目利きにも差が当然でます。
現場調査時にろくに見ない方もいらっしゃいます。
塗装工事には、塗装基材を見分ける、確かな目利き、知識、経験が必要です。
複合的な多角的な見方をなさねばならないからです。
工法。改修方法は現況の劣化程度、ご予算によりいくらでもあるのですから。
早く塗装しないと~と訴求する人もいれば、塗装しなくても平気ですと言う方もいれば
それは、こんなケースもあります。
建築業界も幅広く、大工さんが見たらやらなくて平気だよーと
設備やさんが見たら、屋根だけ塗装したら?と
塗料メーカーが見たら、塗りかえ時期ですねと
躯体の型枠の方がみたら、まだいんじゃないか?と
いわゆる塗装営業がみたら、今すぐしないと駄目ですねと
10人がみたら、それぞれ違う言論、見解を示すのが塗装工事
の不可思議なところ。
仮に、塗装業者の営業がみるのと、リフォーム全般の現場監督が見るのと
日々、塗装現場を見て、現場の実際、塗装トラブル、対処まで経験したきた
現場を良く知る塗装現場責任者と、
クローザーが見れば商談終結の流れにつながる見方、訴求をしてくるでしょうし
カタログ表記のかたことの知識しかもちあわせずに、なりで塗装現場をし、
それでも仕事を受注してきた塗装現場巡視者もいれば様々。
塗装職人も大事であれば、塗装現場責任者の責務も重大です。
結局は、各位の経験論でしか述べられないところもあり、経験だけでは補えない幅広い
塗装のおいての知識。建材においての知識。施工管理の知識が必要とされ、その複合
要因から適切な見解が述べられるのです。
ですから、いかに日々の一軒の塗装現場と真剣に向き合ってきたかの表れがでます。
塗装現場調査において、90%以上の要因を占めるのが、
いわゆる、経年劣化。
年数なりの痛み方の現況が現状の家の状態であると言えます。
チョーキングもシーリングの劣化も、錆の発生も板金の浮き釘も
サイディングの反りも、簡単に経年劣化に過ぎないのです。
機能性塗料も日新月歩の世界で塗料メーカー各社が良い塗料が
開発されております。
その技術は、目をみはるものがあります。
しかし、高機能塗料はそれなりにお値段も高めです。
高機能塗料で塗装すれば、良い塗装工事とされない
のが塗装工事の難しいところです。
高機能塗料で塗装したにも関わらず塗装欠陥に陥っているケースも
千葉の住宅街を見渡すと稀にあります。
それは、機能をかいかぶり塗装建材の知識、相性等、その機能の特性が
あだとなりうるケースすらありえるのです。
一生が勉強とは、まさにこのことです。
塗料を生かすも殺すも塗装技術者の目利きしだいです。
日々、研究、勉強されている塗装技術者と資格だけ持ち合わせているが
勉強されていない塗装技術者では、日々、その差は開くばかりです。
住宅塗装というものは、実に奥が深いものです。
ハウスメーカー各社、仕様、建材、特殊要因等もございますゆえ。
塗装現場調査書をかなり立派にされている塗装業者様も
あり、それはそれでかなりお客様想いでご立派なことであります。
ただ、結局は、塗装見積もりは判断基準の一つでありますゆえ。
最期は、塗装現場に対峙する塗装職人の資質にて往々にし
塗膜の質に起因するということが塗装監督が今まで見てきた中での
感想です。
というのは、常時、塗装現場責任者といえるものが、一つの現場に張り付いて
見ているわけではございません。
中には、塗装巡視者が塗装知識、施工管理知識、目利きに乏しく見分けがつかない方
も多々あるようです。
現場の塗装現場責任者、塗装職人各位、塗装を語るにはかなりの時間を要すると
いえるでしょう。
毎日、暇さえあれば研究に余念がない塗装監督も勉強しても、検証しても
現場が変わると異なることもありますゆえ、そこがまた興味深く、面白く
じれったくもあり、魅力的な住宅塗装というものに、どっぷり浸かっております。
この仕事は本当に面白く、10年、20年、30年と生涯塗装の仕事に携わったとしても
あり余る魅力を授けてくれる業界ですね
お客様が例え、塗り替えた塗装施工邸の出来に十二分に満足してくださったとしても
自分の仕事にけして、満足しないのがモノづくりの職人としても自分の持論です。
日々、もっと良い仕事が出来たのではないか?
塗装工事でこうすればよかった。
塗装職人の皆の作業性が悪くなる段取をしてしまったのではないか?
ご家族の皆様がもっとストレスなく塗装工事が完工できたのではないか?
外壁色、付帯色の配色にて、目利きが足りなかったのではないか?
まだまだ、僕等は伸びしろが十二分にあるとおもわれますので
お客様一軒一軒の貴重な御声を真摯に受け止めて塗装技術者として
各位成長できたらと切に思い、日々の塗装業務に努めます。